ホソオチョウ　（細尾蝶）

photo20060801 ホソオチョウ　木津川右岸　久御山町　京都府 Photo by Kohyuh　2006/08/01

photo20040703 ホソオチョウ　木津川右岸　久御山町　京都府 Photo by Kohyuh　2004/07/03

　このホソオチョウは要注意外来生物ということであるから、珍しいといって喜んでられないところがある。かといってホソオチョウに責任がある分けでは決してない。今のところ、積極的な駆除の対象にはなっていないようで・・・少し気が楽になった。

　もし、「見つけ次第駆除せよ」 などという話になると、誰しも気が重くなろう。話がよく分からないまま、また、嫌々ながら・・・身の危険を感じないものに対して絶滅に加担することほど辛い選択はなかろう。



食草が同じ ・・・ ジャコウアゲハ
　要するに、日本在来種のジャコウアゲハとホソオチョウと・・・その幼虫の食草が同じウマノスズクサということである。だから、ジャコウアゲハが被害を受ける恐れがあると危惧されているのだ。

　cf. 姫路市の「市の蝶」

思い出すこと 　かつてイタリアで 「瀕死のガリア人」 の彫像を見て感銘を受けたことを思い出す。というより、実際には、その解説を見て感銘を受けたのだ。 　美術館や博物館で見たガリア戦争で勝利したローマ側の絵画や彫像は、すべて相手の頭を軍靴で踏みつけにして誇らしげに剣を高々と上げて勝利を喜ぶ姿を現したものだった。この美術館にも多々あった。 　それが、この彫像は悲しみに満ち溢れている。要するに、対象の瀕死のガリア人の悲しみだけではなく、製作者の悲しみが伝わってくるのである。 　自分の意志ではどうしようもないままに、戦いに駆り出されて、他者を死に至らしめた。 　cf. 感情移入 　cf. 瀕死のガリア人 ・・・ twitter 版 　cf. 瀕死の奴隷（ミケランジェロ作）

瀕死のガリア人

2015/07/08　カンピドッリオの丘　ローマ　イタリア

写真追加 2020/07/02

★ホソオチョウの名前の由来
　"後翅" にある細長い尾状突起をチョウの尾に見立てたところに由来する。また、英名の "swallowtail" は、それを "燕尾" に例えたものである。

食草・食樹 　引用 *206
幼虫	ウマノスズクサ
成虫
cf. 食草が同じ ・・・ ジャコウアゲハ

学名の意味 　引用 *203
Sericinus	???
montela	???

英名の意味
dragon	(翼と爪をもち火を吐くという伝説の)竜、ドラゴン
swallowtail	ツバメの尾、アゲハチョウ
by weblio より引用